令和4年社労士試験 労働者災害補償保険法 問7

その他

 こんにちは、労務行政書士事務所 三九 です。

 10月5日に社労士試験の合否結果が公表されました。

 この問題は落とせない、という問題について解法してみました。

 社労士試験の過去の合格率推移

労災法 問7

問題文

問題は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトより

〔問  7〕 業務起因性が認められる傷病が一旦治ゆと認定された後に「再発」した場合は、保険給付の対象となるが、「再発」であると認定する要件として次のアからエの記述のうち、正しいものの組合せは、後記AからEまでのうちどれか。


ア 当初の傷病と「再発」とする症状の発現との間に医学的にみて相当因果関係が認められること


イ 当初の傷病の治ゆから「再発」とする症状の発現までの期間が 3 年以内であること


ウ 療養を行えば、「再発」とする症状の改善が期待できると医学的に認められること


エ 治ゆ時の症状に比べ「再発」時の症状が増悪していること


A(アとイ)  B(アとエ)  C(アとイとエ) D(アとウとエ)  E(アとイとウとエ)

解法

⁂ 解法は、試験時間が足りない方向けです。

 本問は、文章が短いのでいきなり読み始めても問題はありませんが、長文の時に時間短縮ができるので一つの考え方として記載しています。

① 再発・正しいもの、に丸囲み等をつけてください(この辺はご自身のやりやすい方法で)。

② 解答を見る。

 Eの中にはD・C・B・Aが含まれ、Cの中にはB・Aが含まれています。

 DとCを比較すると、イとウが違っています。

③ 問題文を読む。

 問題文のイから読み、次にウを読みます。

 イは間違いなので、A・C・Eが候補から消え、ウを読むと正しいことからであることから、答えはDになります。

* アは全ての解答に入っているので、読みません。

再発

●負傷又は疾病にかかり、それが一旦治ゆとされた者にその後において、旧傷病との間に医学上の因果関係が認められる傷病が発症した場合、この傷病の発症を一般的に「再発」としています。

再発の要件

①その症状の悪化が当初の業務上の又は通勤による傷病と相当因果関係があると認められること

➡ 相当因果関係

②症状固定の時からみて明らかに症状が悪化していること

➡ 前後比較で症状悪化

③療養を行えば、その症状の改善が期待できると医学的に認められること

➡ 医学的改善可能性

治癒(症状固定)

労災保険の「治ゆ(症状固定)」は、 その症状が安定し、医学上一般に認められた医療を行ってもその医療効果が期待できなくなったときをいいます。

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